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「速報セヨ!旗ふり通信」NHKタイムスクープハンター

「速報セヨ!旗ふり通信」 http://www.nhk.or.jp/timescoop/#S_Code3

明治38年 大阪堂島の米価格の相場情報をいち早く伝えるため,「旗ふり師」という仕事があった.

見晴らしのいい山の上に望遠鏡を持ってのぼり,昼は大きな赤い旗,夜はたいまつを振ってバケツリレー方式で北九州まで情報を伝える仕事.

番組の中では(恐らく当時の資料に忠実に作っていると思われるが),大阪-岡山間158kmを18分で伝達したとのこと.
これは飛脚に比べると圧倒的に早い.


情報の伝送は日に10回以下.情報伝達のある日は,旗ふり師は朝から晩まで1日中山の上にいる.

この通信,ただの”のろし”と違うところは,情報の訂正確認と暗号化.
暗号化は,具体的には,旗が「12番」を表していると,「ひご米」を意味しているなど.
これは,時々情報の盗人(こんな時代から産業スパイが!!)が現れるためとのこと.

手順は,
1. n番目の旗ふり師は,望遠鏡でn-1番目の旗ふり師の旗を常に確認し,「送信します」の信号を確認し続ける.
2. n-1番目の旗ふり師が「送信します」の信号を送ったら,n番目の旗ふり師が旗で「OKです」と送る.
3. n-1番目の旗ふり師が情報を送ったら,それをn番目の旗ふり師が受信.ちなみにこの価格情報は暗号化されている.
4. n番目の旗ふり師はn+1番目の旗ふり師に「送信します」の信号を送る.
5. n+1番目の旗ふり師が「OKです」の信号をn番目の旗ふり師に送る.
6. n番目の旗ふり師がn+1番目の旗ふり師に情報を送る. この情報を,n-1番目の旗ふり師も”確認”する.
7. n-1番目の旗ふり師がn番目の旗ふり師に,「訂正なし」の情報を送る.もしろん,n番目の旗ふり師がn+1番目の旗ふり師に送った情報に間違いがない場合である.

こんなに昔からきちんと「誤り訂正」と「暗号化」のプロトコルがあるというのが,とても面白い.

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2010年06月22日 00:15に投稿されたエントリーのページです。

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