Twitter研究会と,Twitter
「Twitterは研究ではない」とはよく聞く言葉ですが,Twitter研究会という会が存在するようです.
今月号の学会誌には,昨年12月に行われた研究について掲載されています.
Twitterは,国内だけでも利用者が200万人を突破しました.この200万人のユーザは,「フォローする」という関係でつながり,それは「有向グラフ」で表すことができます.
また,140文字以内という文字数制限や,携帯電話から写真を添付したりしてそのままメールを送ることでツイートできることから,「リアルタイムに」かつ「手軽に」情報を発信できるとのことです.
そして,人間関係ネットワークの特徴として,著名人などの「ハブユーザ」というユーザがあり,このユーザが「リツイート」すると,情報が広範囲に伝播します.
加えて,APIがオープンで,さまざまなクライアントや連携サービス,さらにはbot間でもが簡単に作成できます.
モバツイ
他にも,僕も使っている「モバツイ」の開発者である藤川氏の話も少し紹介されていました.
・PCでtwitterを利用する人と,モバツイを利用する人とでは年齢に違いが見られる.
・モバツイはAmazon EC2 (クラウド)で動いている.
他にもライバルサービスは存在しますが,この方はこの分野の研究者の方だそうです.
個人的に考える,Twitterの課題
1.
まず,サービスの安定性が低く,また重いです.
公式ブログ(http://blog.twitter.com/2010/06/whats-happening-with-twitter.html)でも述べられていますが,システムの階層構造が古いままでは,もうOver Capacityは避けられないと考えられています.
ワールドカップの影響で,検索機能が使えないことも度々ありました.
2.
次に,アカウント乗っ取りをはじめとしたセキュリティの問題. 個人のアカウントなら被害は低いですが,たとえば総理大臣のアカウントが乗っ取られるとやっかいです. せめて希望する人には鍵認証などを提供してあげればと思います.
3.
他には,ハッシュタグの乱立が見られます.同じ意味の別のハッシュタグ(たとえば #2010wc #worldcup #soccer_#jpnなど)が乱立し,その話題でツイートするにはハッシュタグを何個も貼らねばなりません. これはTwitter運営側も好ましいとは考えていないでしょう.また,特定の話題に入りたいときに,どんなハッシュタグを用いるべきかを調べるのにひと手間かかります.