インタラクション2011シンポジウムの2日目,東京の日本化学未来館で,インタラクティブセッションを聞いていたら,いきなり揺れが.立っていられないほどの揺れなので,とりあえず床に座ることしかできませんでしたが,周囲の方々は避難経路の確保などとても冷静でした.
会場はメチャメチャなので、シンポジウムは中止です。
エレベータは使えないので,7Fから階段で,職員に誘導されながら避難.
外は,黒煙が上がり,東京消防庁のヘリコプターがひっきりなしに飛ぶ状況.
けれどガラス張りの貧弱な建物に見えて,よくできています.天板がはがれ落ち,壁面やガラスに亀裂は入りましたが,骨格は安定しているようです.
当然,鉄道やバスはすべて運休... 私どもはお台場に閉じ込められました.
東京には2mの津波が来ると予想されましたが,道路の浸水は一部で済みました.仙台空港が水没したと聞き,自身はお台場なのでこのときばかりは危機感を感じました.
取り急ぎ家族に安否確認をしようにも、回線がパンクして電話がつながらず.
メールも転送が大分遅いようで,最終的には公衆電話に長蛇の列ができました.
公衆電話の回線は災害時のために,携帯電話よりもプライオリティーが高いです.(優先されます) 最新のコミュニケーションツールであるTwitterと,古のコミュニケーションツールであるメタリック回線電話が,結局は使い物になったことになります.
建物の中は危険ですが,雨まで降り出したため,取り急ぎ避難所へ.
避難所ではカンパン,飲料水,防寒用アルミシート,手回しライトなどが配布されました.行政の対応は至って迅速でした.
インタラクション実行委員会の方々の対応も迅速でした.本来ここまでの対応は想定されていないと思いますが,さすがは人をまとめるプロです.
情報はTwitterのハッシュタグを用いて共有され,信憑性の判断は写真投稿が用いられました.
今はとりあえず,ホテルに残してきた荷物が残っているか不安です.
写真の著作権は@kangaskhan115 氏にあります.感謝.
その昔,東京マグニチュード8.0のなかで、ゆりかもめ線に乗り,レインボーブリッジを通って東京ビックサイトに行った姉弟が,大地震に巻き込まれるというお話がありましたが、消防車が行き交うレインボーブリッジを見て,まさにこの状況を連想しました.
避難訓練は大事ですね。今回千人以上もの方々が犠牲になりましたが、たまたまそれが自分じゃなかっただけです。
【追記】
以下は、被災地となった宮古市の3月20日の写真です。