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夏目友人帳 原画展@心斎橋

大丸心斎橋店で開催された、夏目友人帳原画展に行ってきました。
何万円もする複製原画がけっこう売れていたのが驚きですね。
複製原画は何十色も色を重ね、緑川先生の承認サインが入った豪華な代物で、完全受注生産だとか。
絵の書き方がとても勉強になりました。

【イラストについて】
- イラストはGペンやコピック0.05mmを使用。オレンジや黒のシャープペンシルも。 色にムラを出す部分では水彩絵の具。
- 光の反射や白髪、目の光や幻想的な雰囲気を出すためにホワイトを頻繁に使用。
- PCは使用しないため、所々失敗してホワイトで消してある...
- 黒を強調したい部分は、真っ黒い紙を切り抜いて張り付け、その上から光を描く。
- 色ムラを出す部分では、水を多用するためか、用紙が波打っている。
- いろんなキャラクターが使う様々な魔方陣にも詳細な設定がある。
- ほとんどの絵画には日本の華が登場。例えば椿とか菊とか。
- にゃんこ先生の背中の色、灰色とオレンジ色の左右を間違えて塗っているイラストが一枚だけ存在。
- 着物の模様は細部まで色鮮やかに描写。
- あえて言うと、所々影の位置が不自然。
- ペン入れの線は細く細かい。一方で塗りは大雑把。所々塗りがはみ出している。
- 光の粉を散らしたような描写も。絵の具かホワイトを歯ブラシに着けて、指でなぞって散らしたような。
- コミックスの表紙として描く場合は、表紙に載せる文字や写真の構図と調整するため、背景、人物、小物を別々に書き、後で合成する。明らかにキャラクターが重なって見られない部分の背景も、丁寧に着色。
- 顔の影は肌色で表現。この段階では生き生きとしているものの、コミックス表紙へ印刷されるとなぜかコントラストが上がり、残念なことに所々不気味になる。
- カラーリングは複数の候補を作成する。


【コミック原画について】
- コミックでは、トーンをふんだんに使用し雲や影のグラデーションを再現。
- 印刷に写り込まない蒼いシャープペンシルで、アシスタントへの細かい作業指示が。例えば、10%グラデーショントーンを左向きに張るとか。
- 見る人の視線を集中させたい部分、例えばキャラの顔部分は、ペンで精密に描写する。一方で見る人に集中させない部分、例えば靴や背景の隅の方はあえてあまり描写しない。
- 蛍火の杜 とキャラクターの顔が同じ。髪型や目の形などのパーツは、この頃からある。


【音声ガイドについて】
-音声ナビゲーションは神谷浩。アニメのときより声が若干低め。

最後はジャンカラで鑑賞会。久々にシーズン1を見直しました。
来週も夏目友人帳のオフ会はありますが、BTC関西の忘年会と重なるため、また来年2/22に参加します。

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2013年12月14日 21:45に投稿されたエントリーのページです。

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