Linuxサーバを操作する際に、手元の作業用WindowsPCへ、Linuxサーバ上で動くアプリケーションのウィンドウ画面を引き込めると便利です。
AstecXを使えば、サーバにX-WindowやVNCなどをインストールする必要はありませんし、サーバにKVMを接続する必要もありません。
私はAstecXの回し者ではありませんが、AstecXを使ってWindowsPCをXサーバにし、LinuxマシンからWindowsPCへウィンドウ出力する方法をメモとして残します。
操作対象となるLinuxマシンと操作端末(WindwsPC)は、同一NWセグメントに接続され、互いに疎通性があるものとします。
操作端末のWindowsで、ipconfigでIPアドレスを見ておきます。
AstecXをインストールします。
スタートメニューからAstecXを起動します。
初回起動時は、パーソナルファイアウォールのポート開放の警告が出ます。AstecXはXサーバ(接続を待ち受ける側)なので、ポートを許可してください。
タスクバーにXのマークが現れます。これでWindowsPC側の準備はOK。
Linuxマシン側で、GUI操作するようなソフトウェアをインストールします。今回は例としてFirefoxをインストールします。
ディスプレイの出力先を環境変数に設定します。
下記の「192.168.179.4」をWindowsPCのIPアドレスに読み替えてください。
これでLinuxマシンはWindowsPCをXサーバと認識します。
export DISPLAY=192.168.179.4:0.0
Firefoxを起動します。
WindowsPC側で、FirefoxのGUIが表示されました。
試しに、自身のアクセス情報を確認できるサイトにアクセスします。 ちゃんとLinuxからアクセスできています。