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演劇の舞台裏を見学してきました

写真撮影がダメぽな空気だったので写真がありません。

今までも数多く演劇は見てきましたが、今回舞台裏を見られる機会があったので、友人とともに見てみました。

観客席から見ると普通の流し台に見えたものが実は発泡スチロールでできていたり、土壁に見えたものが実はただのペンキ塗装だったり、ガラス戸越しに見える緑豊かな庭が実は観客席から見えるアングルだけ綺麗で他は廃材を流用したハリボテだったりと、観客から見える世界観と役者視点から見たギャップがとても新鮮でした。

今回知ったコダワリとしては、

●家具はできるだけ本物を用意する
 冷蔵庫まで本物です。また劇中に出てくるビール缶なども本物ですが、缶の上部をくりぬいて一回り小さいジュースの缶を入れ込むことで、プルタブを空けるときのあの独特の音を出しながら、酔っぱらわずに演技ができるそうです。

●観客から見える部分だけに大道具の仕事を集中させる
 舞台上の廊下には、赤いビニルテープでラインが敷いてあり、そこより舞台側は観客から見えるというところまで計算しているようです。

●シーンが変わる際、観客からは何も見えないほど程真っ暗な状態にして、役者が入れ替わる
 完全に何も見えない状況下で、役者さんは皆迅速に舞台上を移動しています。当然、舞台上には家具やテーブルなどが沢山あります。
 実は、舞台上の数か所に小さい蛍光塗料が添付してあり(舞台上からでもなかなか注意しないと見えませんが)、それだけを頼りに物音を立てず役者は暗闇の中を移動するそうです。

●2時間程度の芝居の台本を、役者さんは一か月足らずで覚える
 もちろんかなりキツいそうです。 読み合わせや練習の前に、その日練習するセクションだけを覚えて、あとは練習の中で自然と覚えていくとのことでした。

●照明の色の種類はものすごく細かい
 35番とか37番といったように、色それぞれを番号で呼んでおり、カラーフィルタの代表的なものだけでも50色以上あるそうです。 特に濃い青や桃色(エロピンクとか言うそうです)には、素人には見分けがつかない似た色が並んでいます。 単純にその色の光が欲しい時もあれば、逆にライト自体の赤みを相殺して白い光を出すために補色としてカラーフィルムを使うこともあるようです。 実際の舞台に照射した際と想像とでは若干変わってくることもあるそうで、当日になって臨機応変に調整することもあるとか。

●音響(効果音)さんは照明さんと違い、舞台傍で操作する
 舞台に向けられたスポットライトを操作する照明さんは、高い位置の天窓からライトを操作しています。ただ音響(効果音)さんは、よりタイミングに精度が求められるため、役者の仕草がよく見える舞台側で操作するそうです。

●キャットウォークに証明を設置する
 舞台の手前からライトを向けると、役者さんの向こう側に影ができてしまいます。それを避けるため、ライトは役者の頭上にあるキャットウォークに取り付けています。キャットウォークはこちらのブログ記事で掲載されている写真がイメージに近いです。 本来一般人が昇る場所ではないので、床から7mの高さに位置しながら暗く段差もあり、左右一本ずつの手すりが無ければつまずいて落ちてしまいそうな場所です。照明さんはここを自由自在に走り回りながらライトとケーブルのセッティングをするとのことで、高所が苦手な人にはとても厳しい仕事です。


などが挙げられました。

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2009年05月02日 02:25に投稿されたエントリーのページです。

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