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修論公聴会が終わりました

先生方が仰った講評は,「適切な評価をする」こと.
「本当に斬新で面白い手法は,なかなか評価が難しい」という事実もありますが,発表を聞いていると,やっぱり定量的な評価は説得力を感じます.

手法の一部は評価できるが全体を評価する方法がなかったり,定性的な評価(アンケート)などしかできなかったり,倫理上の観点から比較実験ができず妥協せざるを得ないときが多いです.

たとえば,消火活動中の消防隊員を対象にした手法,下水管内の保守作業員を対象にした手法,授業中の小学生を対象にした手法は,究極的にはその現場で本人に使ってもらった場合/使わなかった場合の比較をするべきかと思いますが,現実的にはさまざまな問題があります.

・法律
・倫理
・基盤技術的課題

1つめについてはその名の通り.
2つめについては,例えば小学校で「A組の児童に新しい教育手法を適用し,B組の児童には適用しなかったとき,A組ほうが児童の授業に対する理解が深まり,よい結果となりました」という実験は倫理上許されません.
3つめについては,「日常時のセンサーデータから,異常時を検出する」ような手法があったとき,常時センサーを身につけていなければならず,ハードウェアの技術向上を待つ必要があるなど.

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2011年02月19日 18:30に投稿されたエントリーのページです。

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